アクサクまぶらない

音楽について書きます。

VERFÜHRERVERGELTER – [gelöscht]



こんにちは。

今回はドイツの友人のVVさんのアルバムを紹介させていただきます。まずは一曲一曲聴いてみた感想から!

 

01 Intro

脳みそをかき混ぜられてしまいそうな一見お茶目なイントロ。恐怖感というよりも屋敷に仕掛けられたギミックめいたものを感じる。

 

02 [geloescht]

冷静さとひんやりさを兼ね備えたハーシュ。日本の新世代の主に東京でライブ活動するノイズアーティストのサウンドを連想させられる。勿論彼なりのオリジナリティも存在。

 

03 [geloescht]

視界を覆うような歪んだダークアンビエント。一定のリズムでゆらゆら揺れていくのが心地よい。うっすらと聞こえる金物が風鈴のように風情があり、急須で入れたお茶で一服したいところ。目を瞑りながら瞑想しつつ聴くのもありなわびさびを感じる一曲。

 

04 [geloescht]

あたり一面歪んだサイケデリックな風景が見えてきそうな音。やがて広大な廃墟に一人取り残される。スプリングリバーブだろうか?反響音がなんでも実現できるとはりきってしまう夢だと気づいた夢のようで、リスナーの口元が思わずニヤついてしまうだろう。濃厚な鉄分補給を行いましょう。5分あたりの怪獣の鳴き声みたいなシンセと体当たりしよう!

 

05 [geloescht]

開始直後に高音域が攻撃を行なってくる。こういったのはたまらない!その後は高音を少し抑えつつモーターがウィンウィン回るような展開を見せてくれる。腹痛をさまようかのような境界線のミニマルさが癖になってしまう。

 

06 [geloescht]

びよーんというシンセの遊び心溢れる音が小動物と触れ合っているかのよう。背後で唸るドローンが3Dメガネの効果のように迫力を増している。まるで対義語が並んでいる感触。

 

07 [geloescht]

まるでビットクラッシャーのようにデジタル的に歪ませたかのような音。虹色、目に残る残像、真夏の猛暑、熱中症

 

08 [geloescht]

耳に強い息を吹きかけられているかのようなダークアンビエント桃源郷はすぐそこだ!とはりきって走りたくなる。

 

09 [geloescht]

柔らかめのグミを噛んでいるような口の中の感触。体の真ん中に癒しの電流を流されているようだ。最後はこれでチルりましょう。

 

 

ここで4つの質問をしてみました。

 

使用機材を教えてください。

VERFÜHRERVERGELTERはバッテリー駆動の機材のみを使用しています。こうして、いつでもどこでも自由自在に操ることができます。サウンドの軸は、KORG Volca BeatsとKORG Montron Delayで、ダートとアナログアーティファクトを加えています。 ヒューマンエレメントの代替品は、2 つのGen-X1 Stylophoneとエレキギターです。 私の演奏スタイルには、包丁とバイブレーターが含まれます。 これらはすべて、EHX SuperegoやCarolina Guitars Météoreなどのさまざまなエフェクトペダルによって破壊され、再形成され、ねじれつつ新たな形態になります。

 

 

アルバムのテーマは?

タイトル[gelöscht]は、より広義な意味で「削除された」、「消去された」または「失われた」「忘れられた」と訳されます。 私たちはそれぞれ、埋もれた記憶、抑圧された経験、つまり消されたものを持っています。 私の音は魂の奥深くまで掘り下げ、これらの消去された断片を表面に戻します。 それは私たちの手の届かないところにある忘れられ抑圧されたものとの対決ですが、それでも私たちに影響を与え、私たちを支配し、重荷を負わせます。

すべてのリスナーに個別の体験を提供したいので、曲に名前はありません。 このようにして、リスナーの体験は親密で個人的なものになります。 [gelöscht]は、強烈なノイズ トラックだけでなく、落ち着いたサウンドスケープも提供します。 衝突する周波数と混沌としたドラムの間には、攻撃性、恐怖、絶望だけでなく、勇気、希望、美しさも見られます。 それは最終的にあなたが作ることになるでしょう。

リスナーが自分のリスニング体験を私と共有するか、お互いに共有するかは、リスナー次第です。 それは確かに興奮するでしょう。

 

 

好きなインダストリアルアーティストは?

私にとってこのジャンルで最も重要なアーティストは、間違いなく石川忠です。 彼の音楽は、インダストリアル ミュージックとメタル パーカッションを作ることに私の興味をかき立てました。 彼がいなかったら、私の前身バンドである900RPMは、今のようなサウンドにはならなかったでしょう。今のVERFÜHRERVERGELTERもでしょう。

 

私がとても尊敬しているアーティストは、Puce Mary、Trepaneringsritualen、LINEKRAFTです。 個人的意見では、彼彼女らの作風は自身を際立たせる独自の音楽へのアプローチを持っています。 頻繁にローテーションしつつ最近発見したアーティストは、Spaceship Airguitars、KAOGANAI、F R E E.9 9、Information Overload Unit、およびTankDrum Coです。

 

 

インダストリアル以外で好きなジャンルのアーティストは?

ブレイクコア、特にVenetian SnaresとIgorrrが大好きです。どちらも音楽の天才だと思います。Venetian SnaresのRossz Csillag Alatt SzületettとIgorrrのBaroquecore EPを非常にお勧めします。 私がよく聴いている他のバンドは、Khruangbin、The Prodigy、Red Fang、Anaal Nathrakh Betalmand、Norkh です。

 

 

デジタルリリースはこちら!

 

https://produkt42.bandcamp.com/album/gel-scht

 アルバムのリリースは2023年3月8日(水)。

 

 

<リンク>

 

 VERFÜHRERVERGELTER:

 https://verfuehrervergelter.bandcamp.com

 

 ストリーミング:

 https://audius.co/traumavore

 

 レーベル:

 https://sonicwounds.bandcamp.com/